保健師、助産師、看護師について知ろう【保健師助産師看護師法を学ぶ】|Bonne Santé
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保健師、助産師、看護師について知ろう【保健師助産師看護師法を学ぶ】

7/30/2021
田中 克彦

重要な個人情報保護

保健師助産師看護師法には、保健師、助産師、看護師の3種の医療専門職に関するすべてが書かれています。医師法と同じ、1948年(昭和23年)に施行されています。第1条には「この法律は、保健師、助産師及び看護師の資質を向上し、もつて医療及び公衆衛生の普及向上を図ることを目的とする。」とその目的を明記しています。

私はこの法律の最も特徴的な部分は、第42条の2「保健師、看護師又は准看護師は、正当な理由がなく、その業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならない。保健師、看護師又は准看護師でなくなつた後においても、同様とする。」だと思います。これに違反した場合の罰則は、六月以下の懲役又は十万円以下の罰金とされ、医師法にはこうしたルールがありません。それだけ、この職種が私たちのプライベートな面に接することが多く、個人情報保護の重要性を表しています。

定義と合格が必要な試験

保健師は、第2条で「厚生労働大臣の免許を受けて、保健師の名称を用いて、保健指導に従事することを業とする者をいう。」とされ、助産師は第3条で「厚生労働大臣の免許を受けて、助産又は妊婦、じよく婦若しくは新生児の保健指導を行うことを業とする女子をいう。」とあり、女性のみの職種となります。看護師は第5条で「厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者をいう。」とあり、かつては保健婦、看護婦と呼んだように女性のみの職業でしたが、現在はそうではありません。男性の保健師、看護師も多く存在します。

免許に必要な試験は、保健師が保健師国家試験と看護師国家試験の両方、助産師は助産師国家試験と看護師国家試験の両方、看護師は看護師国家試験に合格し、厚生労働大臣から免許を受けます。准看護師という資格がありますが、これは准看護師試験に合格し、都道府県知事の免許を受け、医師、歯科医師、看護師の指示を受けると規定されています。

協力し合う保健師と看護師

私たちのイメージとしては、保健師は保健所や学校を代表する役所で、看護師は病院や診療所で主に働いていると思いがちですが、特定保健指導においては、医師、保健師、管理栄養士などに加え、一定の研修を受けた看護師も行うことができます。企業内の診療所や健康管理施設の中で働く機会が増えています。

かつては、保健師と看護師は仲が悪いと言われた時期もありましたが、現在では共に手を取り合って、特定健診・保健指導でメタボリックシンドロームを回避していく、私たちの健康増進に大きく貢献する専門職です。保健師や看護師のアドバイスを等しく、そして良く理解して健康のためにアクションを実行していきましょう。


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田中 克彦
株式会社オゾンヘルスケアラボラトリー
株式会社オゾンヘルスケアラボラトリーのシニアコンサルタント。 1954年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学経済学部経済学科卒。日本発条㈱に1976年4月~2019年3月在籍し、経理部や人事部、同社健康保険組合常務理事を経験。その才能は多彩であり、多くの資格を持つ(労働安全衛生トレーナー、第一種衛生管理者、心理相談員、ストレスマネジメント検定(マスターコース)、キャリアコンサルタント、健康経営アドバイザー)
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