OPINION田中新聞

【田中新聞】不摂生はクレジットカードと同じ

2020/11/13
田中 克彦

単一健康保険組合の常務理事経験者である田中克彦氏が健康や健保について易しく解説します。
【コラム執筆】
単一健康保険組合
元常務理事 田中 克彦


こんな経験ありませんか

 「げっ!今月のカードの引き落とし、○○万円!?」となった経験ありませんか?計画的にローンを組んだり、クレジットカードを使ったりすることは問題ないことだと思いますが、気を付けないと後でとんでもないことになってしまいかねません。今回はクレジットカードと健康の話をしつつ、健康診断の大事さを解説します。
 

まさに、後悔先に立たず

 ついついカード払いをしてしまう方は理解が早いと思いますが、クレジットカードと不摂生は類似しているところがあります。健康の大敵である喫煙を例にしましょう。私もかつては喫煙者でありました。朝の寝覚めにふーっとたばこを一服すると、全身の神経が奮い立つような快感を覚えていました。しかし、当時からこれは身体には良くないのだろうと何となく感じていました。一時の快感はそれと引き換えに、静かに、しかし確実に健康を害します。すぐに表には出ませんが循環器を始めとする体を蝕み、後で取り返しのつかない状態になったことに気づきます。私は禁煙に成功したので幸いですが、喫煙は百害あって一利なしです。喫煙で削られた寿命は戻らず、自分はなんて愚かなことをしていたんだろうと今は悔いています。
 食事も同様です。脂質過多や糖質過多の食べ物を“おいしい”と感じると“おいしい”と思う食べ物を食べ続けてしまいます。快感は先に得られ、肝臓などへの負担が蓄積し、後で健康診断の時などに表に出てきます。私が健保の常務理事をしていた時も、好きなものを飲み食いし続けた結果、年を取ってから生活習慣病で苦しむ人を何人も見てきました。病気になる前に生活習慣を改善できた方もいれば、既に取り返しのつかない方もいました。健康のありがたさは病気をすると分かるというように、健康でなくなる前に分かればいいのですが、そんな都合のいいことはありません。
 

未来の自分のために

 健康はクレジットカードと違って毎月の状態を通知してくれません。その代わり、毎年の健康診断があります。せめて、健康診断の結果は真摯に受け止め、悪い値が少しでもあれば改善するべきです。よくあるのが「ちょっと超えちゃっただけだし、まだ大丈夫」というセリフです。不摂生は続ければ続けるほど辞めにくくなります。「ちょっと超えただけ」の時に改善すれば、未来の自分が苦労しなくなりますよ。クレジットカードと健康の状態はこまめにチェックしましょう。


田中 克彦
株式会社オゾンヘルスケアラボラトリー
株式会社オゾンヘルスケアラボラトリーのシニアコンサルタント。 1954年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学経済学部経済学科卒。日本発条㈱に1976年4月~2019年3月在籍し、経理部や人事部、同社健康保険組合常務理事を経験。その才能は多彩であり、多くの資格を持つ(労働安全衛生トレーナー、第一種衛生管理者、心理相談員、ストレスマネジメント検定(マスターコース)、キャリアコンサルタント、健康経営アドバイザー)
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