【カンタンでおいしい】今月の健康食材:ぎんなん(銀杏)|Bonne Santé
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【カンタンでおいしい】今月の健康食材:ぎんなん(銀杏)

10/3/2025
中川 八十彦

秋に旬を迎えるぎんなん(銀杏)は、イチョウの実から採れる日本ならではの季節の味覚です。もちもちとした独特の食感とほろ苦さが特徴で、茶碗蒸しや炊き込みご飯などに使われます。香ばしさとともに、栄養価も意外に高く、少量でも満足感がある食材です。

栄養価

ぎんなんには、以下のような重要な栄養素が含まれています

  • カリウム:血圧を調整し、むくみ予防に役立ちます。
  • ビタミンB1:糖質をエネルギーに変える働きがあり、疲労回復をサポートします。
  • ビタミンC:抗酸化作用があり、免疫力を高めます。
  • :鉄の働きを助け、赤血球の形成をサポートします。
  • 食物繊維:腸内環境を整える働きがあります。

※ただし、食べすぎには注意が必要です。ぎんなんに含まれる「メチルピリドキシン」という成分は、大量摂取により中毒症状を引き起こす恐れがあります(成人で10〜40粒が目安とされます)。

期待できるメリット

ぎんなんの主な期待できるメリットは次の通りです

  1. むくみの予防:カリウムが体内の余分な塩分を排出し、むくみを緩和します。
  2. 疲労回復:ビタミンB1が糖質の代謝を助け、エネルギー不足を防ぎます。
  3. 美肌・免疫力サポート:ビタミンCが肌や免疫の維持に役立ちます。
  4. 貧血予防の補助:銅の働きにより、鉄の吸収が促進されます。


簡単レシピ

1. ぎんなんの塩炒り(1人分)

材料

  • ぎんなん(殻つき):10粒
  • 塩:ひとつまみ

作り方

  1. フライパンに殻付きのぎんなんを入れ、弱火でじっくり炒る(7〜10分)。
  2. 焦げ目がつき、はじけてきたら火を止め、塩をふっていただく。
  3. ※キッチンペーパーと封筒に入れてレンチン加熱する方法もあります(加熱しすぎに注意)。


2. ぎんなん入り茶碗蒸し(1人分)

材料

  • 卵:1個
  • 出汁:150ml
  • 醤油・みりん:各小さじ1/2
  • ぎんなん(殻をむき、薄皮も除いたもの):3粒
  • 好みの具材(鶏肉、しいたけ、かまぼこなど):適量

作り方

  1. 卵と出汁、調味料を混ぜてこす。
  2. 器に具材とぎんなんを入れ、卵液を注ぐ。
  3. 蒸し器または電子レンジで加熱(目安:蒸し器で弱火15分/レンジならラップして500Wで3〜4分)。


調理のポイント

  • ぎんなんの殻をむく際は、ペンチや専用のぎんなん割り器を使うと安全で簡単です。
  • 茶碗蒸しや炊き込みご飯など、加熱料理に入れることで苦味が和らぎ、香ばしさが引き立ちます。
  • 調理済みでも食べ過ぎには注意し、一度に10粒以内を目安にしましょう。


購入時の選び方

  • 殻がしっかり硬く、色が白っぽくツヤのあるものを選びましょう。
  • 殻にヒビが入っていたり、カビ臭いものは避けましょう。
  • むきぎんなんを購入する場合は、消費期限を確認し、冷蔵保存しましょう。

プロフィール画像
中川 八十彦
株式会社オゾンヘルスケアラボラトリー
1995年、神奈川県横浜市生まれ。東京農業大学 応用生物科学部 醸造科学科を卒業後、株式会社東芝デジタルソリューションズに入社。システム開発業務に従事した後、株式会社オゾンヘルスケアラボラトリーに転職。150歳まで生きることを目標としている。健康に生きるためには日々に対する少しの反省が必要だと思うんです。現在は、ヘルスケア領域におけるDX支援、サービス企画、プロジェクトマネジメントを幅広く手がける。また、IT講師として研修講座の登壇も行っており、専門的な知識を楽しく伝えている。
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