【熱中症】旅行や帰省先こそ気をつけたい、夏の健康管理|Bonne Santé
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【熱中症】旅行や帰省先こそ気をつけたい、夏の健康管理

8/1/2025
小野田幸


8月は、梅雨明けの安定した晴天が続き、日照時間が長く、気温・湿度ともに高くなる時期です。
さらに夏休みやお盆の時期には、晴天率が高く、強い日差しが続く傾向の中、家族での外出や帰省、旅行の予定が増えるご家庭も多いのではないでしょうか。
毎年、気づかないうちに体調を崩し、旅行先で受診したり、救急搬送されたりするケースも少なくありません。
特に、小さなお子さんや高齢がいらっしゃるご家族は、体温調整がうまくできず、暑さの影響を受けやすいため、脱水や熱中症に注意が必要です。

熱中症になりやすいのはどんなとき?

旅行中や帰省先では、普段とは異なる生活リズムや気温差によって、思わぬタイミングで熱中症が起こることがあります。以下によくあるリスクシーンを挙げました。

  • 長時間の移動や屋外での観光
  • 強い日差しの中での活動や外遊び
  • 冷房と屋外の温度差による体調不良
  • 睡眠不足や疲労の蓄積
  • アルコール摂取後の行動
  • 子どもや高齢者の水分補給の遅れ


外出前の準備でできること

旅行前に手軽にできる予防法を、あらかじめ意識しておくことが大切です。

  • 帽子、日傘、UVカットの上着などの暑さ対策グッズを忘れずに
  • ペットボトル飲料だけでなく、塩分入りのタブレットや経口補水液を持参
  • 外出時はこまめな休憩スケジュールも含めて行動計画を立てる
  • 服装は通気性の良い素材を選び、重ね着で調整できるようにする


万が一の医療費トラブルも予防!


体調を崩して現地で医療機関を受診した場合、急な医療費の支払いに慌ててしまうことも。
事前に以下の準備をしておくと、いざというときも安心です。
また、旅行先での医療機関を事前に調べておいたり、「〇〇市 休日診療」などの検索キーワードを控えておくのもおすすめです。

持ち物チェック

  • マイナンバーカード(マイナ保険証として利用登録済のもの)
    • 健康保険証として使えます
    • おくすり手帳としても使えます
    • 高額療養費の手続きが不要になり、その場での窓口負担が軽くなります
    • 健診の履歴等を確認できるので、初めての病院でもスムーズに受診できます
  • 母子手帳 / 乳幼児医療証(小さなお子さんがいる場合)
  • 常備薬 / 体温計 / 冷却グッズ(いざというときの備えに)


健康に、心に残る夏を

旅行や帰省を楽しむには、少しの準備と心がけで、体調トラブルを防ぎ、安心して夏の思い出をつくりましょう。

もっと詳しく知りたい方へ

公的機関による情報サイトもぜひ参考にしてください。

        Vol.626 早めの熱中症予防! 症状が現れたら速やかな処置を!


プロフィール画像
小野田幸
㈱オゾンヘルスケアラボラトリー
株式会社オゾンヘルスケアラボラトリー所属のコンサルタント、健康経営エキスパートアドバイザー。 精神科病院、介護老人保健施設の管理栄養士を経て、現在は健康保険組合向けに保健事業アドバイスを行っている。
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