OPINION田中新聞

【田中新聞】違和感

2021/04/16
田中 克彦

目次

「違和感を覚える」にムッと

最近、ある方に「違和感を覚えます」と言われてムッとしたことがあります。なぜ、はっきりと「反対です」「賛成できません」と言えないのだろうか?と疑問を持ちました。

最近は、以前はそうではなかった場面で新しい表現をすることが増えました。それも、相手を傷つけない配慮からそうなるようです。「・・・じゃないですか?」という言い回しもそうだと思います。また一方、私は「違和感」は「異和感」だと理解しており、医療の世界で、「昨日から胃の周りに異和感がある」「足の痛みは異和感程度」などと使ってきました。その意味でもムッとしたのですが、どうやら、この「異和感」は国語上は間違いだそうで、「違和感」が正しいそうです。

かつて、「職場の活性化」という言葉を使って、上司から「それでは、今、活力がないみたいだ」と言われたことがありますが、活性化も元は化学用語です。


違和感は大事

以前に、健康診断を長年受けていない友人の話題を取り上げましたが、その友人が大切にしているのは身体からの声、つまり違和感です。朝、起きたときにその日の体調をチェックするそうです。それは体温計などは使わず、自身の感覚を大事にしています。そして違和感が続く場合は、診療所を受診するそうです。友人は色白で瘦せた男性ですが、健康を維持しています。

私はジムやプールに行ったときに、最初に身体を動かしたときに、「今日は体調がいい」「身体が重い」などの第一印象を大事にします。もし違和感を覚えたら、無理をせず、運動の強度や時間を修正します。


感覚を研ぎ澄ます

今、私達は数値化された事実を重視します。それは決して間違ってはいませんが、データは時として誤って計測、表示されることもあります。自身の感覚をもっと重視してもよいのではないでしょうか?食料の賞味期限などの表示も重要な参考となりますが、自身の嗅覚や触覚などを駆使して欲しいと思います。そのためには、常に五感を研ぎ澄ますことです。異音はないか?異臭はないか?異物はないか?

「違和感のない生活」と言うと味気ない生活と捉えられるかもしれません。ですが、身体には違和感を覚えない健康を植え続けて行くことが大事です。



田中 克彦
株式会社オゾンヘルスケアラボラトリー
株式会社オゾンヘルスケアラボラトリーのシニアコンサルタント。 1954年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学経済学部経済学科卒。日本発条㈱に1976年4月~2019年3月在籍し、経理部や人事部、同社健康保険組合常務理事を経験。その才能は多彩であり、多くの資格を持つ(労働安全衛生トレーナー、第一種衛生管理者、心理相談員、ストレスマネジメント検定(マスターコース)、キャリアコンサルタント、健康経営アドバイザー)