
2021年の人口動態統計月報年計によると、0歳児の死因のトップ3は以下の通りです。
第3位の乳幼児突然死症候群について「初めて聞いた」という方も多いのではないでしょうか。今回は乳幼児突然死症候群について、解説します。
乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)とは、特に何も既往歴がない健康な赤ちゃんが突然亡くなる病気です。発症する時期としては生後2ヵ月から6ヵ月に多く、まれに1歳以上でも発症することがあります。下図の通り、日本のSIDSの発生件数は減少傾向にありますが、2021年においても、0歳児の死因の3位であり、10万人あたり68人相当が亡くなっています。
乳幼児突然死症候群死亡者数の推移(政府広報オンラインより)
SIDSは未だ原因や予防方法が分かっていない病気です。ただ、以下の3点を気をつけることで、発症率が低くなるというデータがあります。
さらに詳しく知りたい方は、SIDSリーフレットをご覧ください。
SIDSは12月以降の冬季に発症する傾向があるため、11月は「乳幼児突然死症候群(SIDS)対策強化月間」と定められています。SIDSで亡くなる赤ちゃんを減らすためにも、特に周りに赤ちゃんがいる方はSIDSについての理解を深め、ぜひ他の方へ伝えるようお願いします。
厚生労働省 乳幼児突然死症候群(SIDS)について
厚生労働省 乳幼児突然死症候群(SIDS)診断ガイドライン(第2版)
厚生労働省 死亡数・死亡率(人口10万対),性・年齢(5歳階級)・死因順位別
政府広報オンライン 赤ちゃんの原因不明の突然死「SIDS」の発症リスクを低くする3つのポイント