
管理栄養士のくろまめです。
今回はかぼちゃを皮から種まで食べつくすメニューをご紹介しようと思います。簡単にできるメニューですので、ぜひご自宅で作ってみてください。かぼちゃは種も皮も、もちろん実もとってもおいしくて栄養がいっぱいつまっています。またサラダではオメガ3系脂肪酸であるアマニオイルを使用します。身体のためにも積極的に摂ってほしい油です。


かぼちゃの種類によって、水分量や甘さなどの味が異なりますので、調味料は味見をしながら加減してください。
かぼちゃの皮はサラダなどを作る時、捨ててしまいがちですが、皮にもβ-カロテンやビタミン類を豊富に含んでいます。なので一緒に加熱して食べてしまいましょう。
質のいい油を摂ることも健康面で大変重要です。脂肪酸の比率は飽和脂肪酸(肉類などに多い):一価不飽和脂肪酸(オリーブオイルなど):多価不飽和脂肪酸(アマニオイル、青魚などに多い)の比率を3:4:3にすることが望ましいとされています。またその多価不飽和脂肪酸のn-3系(アマニオイル、青魚などに多い):n-6系(ごま油など)の比率を1:4にすることが望ましいとされています。また身体で作る事が出来ない必須脂肪酸の一つであるn-3系多価不飽和脂肪酸は食事から摂る必要があります。ここで、おすすめするのが今回のかぼちゃのサラダにも使用したアマニオイルです。アマニオイルには多価不飽和脂肪酸のn-3系脂肪酸を豊富に含んでおり、生活習慣病予防などの健康効果が期待できます。熱に弱い性質を持ちますので、加熱せず、スープにかけたり、サラダに混ぜてお召し上がりください。

こちらは種皮ごと食べれますが、種皮が口に残るため、むいて食べた方が口当たりがよいです。おやつやナッツ感覚でおつまみとして召し上がってください。ほかにもパウンドケーキなどの飾りつけなどに利用することも可能です。
かぼちゃの種にはn-3系不飽和脂肪酸であるα-リノレン酸が100g当たり120㎎含まれます。また、抗酸化作用のあるビタミンEは100g当たり5.1g含まれます。その他、ミネラル、食物繊維、タンパク質、その他の抗酸化ビタミンなどが豊富に含まれています。普段はかぼちゃの実だけ食べて種は捨てる事が多いかと思います。このかぼちゃの種、おやつやおつまみとして食べるととってもエコで健康的ではないでしょうか。SDGsにも、つながると思いますので、ぜひお試しください。
知識ゼロからの健康オイル 著者井上浩義 発行所株式会社 幻冬舎
七訂食品成分表2019資料編 監修香川明夫 発行者香川明夫 発行所女子栄養大学出版部
