WELLNESS田中新聞

【田中新聞】初夢・いい夢を見るためには

2021/01/08
田中 克彦

単一健康保険組合の常務理事経験者である田中克彦氏が健康や健保について易しく解説します。
【コラム執筆】
単一健康保険組合
元常務理事 田中 克彦

初夢とはいつの夢?

子供の頃、初夢とは正月2日の夜見るものだと教えられていました。しかし、その後、大みそかに寝て、元旦の朝に見るのが初夢ではないか、と考えるようになりました。
これには諸説あり、現代では2日の夜見るのが初夢であるというのが有力だそうです。
皆さん、今年の初夢は何でしたか?覚えていますか?私は見なかったのか覚えていません。
昔から初夢は、「一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)」を夢に見ると縁起が良いとされてきました。これは徳川家康が好んだものだから、あるいは富士は日本一の山、鷹は強くて賢い鳥、なすは事を”成す”ことからきているなど、いろいろと言われています。

夢はいつ見るのか?何を見るのか?

人間の睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠の2種類があります。レム(REM)睡眠は眼球が急速に動く(英語でRapid Eye Movement)ことに由来しています。レム睡眠では脳波活動は活発ですが全身の筋肉を弛緩させて身体を休めています。一方ノンレム睡眠では脳波活動が低下し、大脳皮質を休めるそうです。人間はレム睡眠時に夢を見ると言われていますが、そのメカニズムについては未だ明確なことはわかっていないらしく、研究が続けられています。
研究の中で興味深いのは、日常の実体験を元にして日常に近い内容の夢を見るという点です。それによると、高齢者は旅行、仕事、トイレ、母、大学生では友だち、遊ぶ、サークル、高校生では友だち、学校、クラス、部活動などが夢の内容として多いとあります。私たちが体験したことや目にしたものが断片的に表れて、脳の中でストーリーになったものを夢として見るというのです。

いい夢が見たい

日常の体験を元にして夢が作られるとすれば、いい夢を見たいときは、見たい夢に合ったいい日常体験をする必要があることになります。
例えば、周りから魅力的に見られる自分の夢を見るには、自分を磨く努力をすること、笑顔の絶えない健康な家族の夢を見るには、家族の正しい生活習慣が重要になるでしょう。そのためにも日々、身体にいいことをしていきましょう。また、悪い夢をよく見る人は寝る前にネガティブな思考をしてしまいがちとも言われています。眠る直前に考えていることは脳の記憶に残りやすく、夢に影響を与えやすいというのです。このため、悪い出来事や心配事は棚に上げ出来る限りポジティブなことを考えて床に就くことも、いい夢を見るために重要な行動と言えるでしょう。

参考文献
厚生労働省 e-ヘルスネット 眠りのメカニズム
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/tyojyu-suimin/suimin-mechanism.html
夢は自分の記憶から作られる?悪夢の意味や良い夢を見る方法を臨床心理士に聞いてみた
https://www.toyo.ac.jp/link-toyo/life/dream-meaning/


田中 克彦
株式会社オゾンヘルスケアラボラトリー
株式会社オゾンヘルスケアラボラトリーのシニアコンサルタント。 1954年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学経済学部経済学科卒。日本発条㈱に1976年4月~2019年3月在籍し、経理部や人事部、同社健康保険組合常務理事を経験。その才能は多彩であり、多くの資格を持つ(労働安全衛生トレーナー、第一種衛生管理者、心理相談員、ストレスマネジメント検定(マスターコース)、キャリアコンサルタント、健康経営アドバイザー)
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