秋から冬にかけて旬を迎えるなめこは、つるりとしたぬめりと独特の香りが特徴的なきのこです。味噌汁の具材としておなじみですが、和え物や炒め物にも応用できる万能食材です。低カロリーで栄養価も高く、健康志向の方にもおすすめです。
栄養価
なめこには、以下のような重要な栄養素が含まれています
- ナイアシン(ビタミンB3):代謝を助け、皮膚や粘膜の健康を保ちます。
- ビタミンB1・B2:エネルギー代謝をサポートし、疲労回復に役立ちます。
- 食物繊維:便通を促し、腸内環境を整える働きがあります。
- カリウム:余分な塩分の排出を助け、高血圧やむくみの予防に。
- ムチン:ぬめり成分で、胃腸の粘膜を保護し、消化吸収を助けると言われています。
期待できるメリット
- 腸内環境の改善: 食物繊維が豊富で、便秘の予防や腸内フローラのバランス改善に貢献します。
- 疲労回復・代謝促進: ビタミンB群が代謝を助け、エネルギー不足の解消に役立ちます。
- 胃腸の保護: ぬめりの元であるムチンが、胃の粘膜を保護し、胃もたれや消化不良の予防に一役買います。
- むくみ・高血圧対策: カリウムが体内の水分と塩分のバランスを整え、血圧のコントロールにも。
簡単レシピ
1. なめこの味噌汁(1人分)
材料
- なめこ:50g
- 味噌:大さじ1
- 出汁:200ml
- ねぎ:適量(小口切り)
作り方
- 鍋に出汁を沸かし、洗ったなめこを加える。
- 沸騰したら火を弱め、味噌を溶き入れる。
- ねぎを加えて完成。
2. なめこのおろし和え(1人分)
材料
- なめこ:50g
- 大根おろし:大さじ2
- 醤油:小さじ1
- かつお節:少々
作り方
- なめこをさっと熱湯で茹でて、ざるにあげる。
- 大根おろしと醤油で和え、かつお節を添える。
調理のポイント
- 市販のなめこは加熱調理を前提としており、ぬめりを活かすためにも軽く湯通しまたは加熱してから使うのが基本です。
- 洗いすぎると旨み成分やぬめりが落ちるので、軽くさっと流す程度でOK。
- 味噌汁などでは火を入れすぎず、最後に加えることで食感と風味が残ります。
購入時の選び方
- 傘が開きすぎておらず、ぷっくりと丸みがありみずみずしいものを選びましょう。
- パック入りの場合、汁が漏れていないか・変色していないかを確認するのがポイントです。
- 購入後は早めに使い切るか、冷蔵庫で保存し、2〜3日以内に食べきるのがおすすめです。