足は第二の心臓|Bonne Santé
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足は第二の心臓

9/25/2020
田中 克彦

歩かないと認知症は進む

私の母は、腰が痛いからと言い、外出をほとんどしなくなってから、急激に認知症が悪化し、現在、介護施設に入居しています。外出するということは歩くことで運動する以外に、様々な外的刺激に接するということでも重要なことなのです。それを嫌というほど思い知らされました。
人間の下半身には全身の3分の2の筋肉が集まっており、それを動かすことにより、心臓が全身に血液を送るポンプの役割とは別に、全身の血液の循環を促進させる枠割を果たしています。歩くと体温が上がり、頭脳の働きも良くなるのはそのためです。毎日、最低でも5,000歩は歩きましょう。

心臓とは異なる点

心臓と足の異なる点は、心臓の働きは自らコントロールできませんが、足を使って歩くことは自らの意のままです(傷病時を除く)。そのため、本人の気持ち次第でその使い方は千差万別となります。ただし、歩き方は正しい方法によらないと、効果が上がらない場合や、逆に足腰を痛めてしまう恐れがありますので、医師などの専門家のアドバイスに従って正しく歩きましょう。
歩くことは気分転換にもなります。私は1週間に10万歩を歩くことを自らに課していますが、同時にストレス解消になっり、新しいアイデアが歩いている途中に浮かぶことがあります。
また、足裏には様々な神経が通っており、ツボも多くあります。足のむくみは様々な疾病のつながるともいわれています。この足裏の状態を観察することも大事にしたいですね。

最もローコストで身近な運動

当たり前ですが、歩くだけでは、一切に費用は必要としません。ただし、正しい歩き方を実践するために、適切な靴や水分補給も求められます。これらを考慮しても最も”安上り”な運動ではないでしょうか?そのため、国や地方自治体、医療保険者も色々な形でウォーキングへの啓発、指導を行っています。ポイント付与や、グループ間での歩数を競うことなど、数多く用意されていますので、ぜひ、調べて利用して下さい。
かつての日本人は良く歩いていました。江戸時代の主な移動手段は歩くことです。何日、何十日間要して移動しています。その頃はどのような歩き方をしていたのでしょうか?「足は第二の心臓」と捉えていたのでしょうか?


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田中 克彦
株式会社オゾンヘルスケアラボラトリー
株式会社オゾンヘルスケアラボラトリーのシニアコンサルタント。 1954年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学経済学部経済学科卒。日本発条㈱に1976年4月~2019年3月在籍し、経理部や人事部、同社健康保険組合常務理事を経験。その才能は多彩であり、多くの資格を持つ(労働安全衛生トレーナー、第一種衛生管理者、心理相談員、ストレスマネジメント検定(マスターコース)、キャリアコンサルタント、健康経営アドバイザー)
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