熱中症を防ぐには?熱中症対策の基本
1.室内では
- 扇風機やエアコンで温度を調節
- 遮光カーテン、すだれ、打ち水を利用
- 室温をこまめに確認
2.屋外では
- 日傘や帽子の着用
- 日陰の利用、こまめな休憩
- 天気のよい日は、日中の外出をできるだけ控える
3.からだの蓄熱を避けるために
- 通気性のよい、吸湿性・速乾性のある衣服を着用する
- 保冷剤、氷、冷たいタオルなどで、からだを冷やす
4.こまめに水分を補給する
- 室内でも、屋外でも、のどの渇きを感じなくても、こまめに水分・塩分、スポーツドリンクなどを補給しましょう
- 1日あたリ1.2L(1時間ごとにコップ1杯)を目安にしましょう
- 入浴前後や起床後もまず水分補給
- 汗をかいたら塩分も忘れずに
特に注意したい方々
周囲の方からも積極的な声かけをお願いします
- 子どもは体温の調節能力が十分に発達していないので、気を配る必要があります。
- 高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能やからだの調整機能も低下しているので、注意が必要です。
- 熱中症による死亡者の約9割が高齢者(65歳以上)。ただし、若い世代も注意が必要です。
- 高齢者の熱中症の半数以上が自宅で発生しています。高齢者は自宅を涼しくしましょう。
- 障がいをお持ちのかたも、自ら症状を訴えられない場合があるため、特に配慮しましょう。
熱中症が疑われる人を見かけたら
自力で水が飲めない、意識がない場合は、ためらわず救急車を呼びましょう!
涼しい場所へ
エアコンが効いている室内や風通しのよい日陰など、涼しい場所へ避難させる
からだを冷やす
衣服をゆるめ、からだを冷やす (特に、首の周り、脇の下、足の付け根など)
水分補給
水分・塩分、スポーツドリンクなどを補給する
熱中症とコロナ感染防止
- 近距離(2m以内を目安)で会話するような場所を除いて、屋外ではマスクをはずしましょう。
- 例えば、徒歩や自転車での通勤・通学時や、散歩やランニングといった運動時には、マスクをはずしましょう。
- 屋内でも人との距離が確保できて、会話をほとんど行わない場合は、マスクを着ける必要はありません。
- 窓を開放するなどして、喚起をしましょう。家庭用エアコンは空気を循環させているため、喚起は行っていません。喚起後はエアコンの温度設定をさげるなどの調整をしましょう。
熱中症警戒アラートとは
熱中症警戒アラートとは、熱中症を予防するために環境省と気象庁が発表しているアラートです。2021年から全国を対象に、運用が開始されました。暑さ指数(WBGT値)の値が33以上と予測された場合、気象庁の府県予報区等を単位として発表します。
暑さ指数(WBGT値)とは
暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。
単純に気温だけでなく、湿度や日差しも考慮しているのが暑さ指数(WBGT値)です。日々のニュースの中でも、最高気温だけでなく、WBGT・暑さ指数を参考にすることで、より的確な熱中症予防ができます。
参考資料
環境省 熱中症予防情報サイト
厚生労働省 熱中症予防のための情報・資料サイト