19歳以上23歳未満の扶養認定ルールが変わります|Bonne Santé
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19歳以上23歳未満の扶養認定ルールが変わります

9/26/2025
小野田幸

まず知ってほしいこと

2025年10月1日から、健康保険の扶養認定ルールが一部変わります。
19歳以上23歳未満の人については、年間収入の基準が「130万円未満 から 150万円未満」に引き上げられます。
これにより、学生アルバイトやアルバイト勤務の若者が少し多めに働いても、扶養から外れにくくなります。

誰が対象になるの?

  • 対象年齢:その年の12月31日時点で19~22歳の人
  • (誕生日が1月1日の場合は前日に年齢加算されます)
  • 対象者:被保険者(親など)の配偶者を除いた子どもや親族
  • 学生かどうかは関係なし
  • 主に「学生アルバイト」や「アルバイト勤務をしながら進路を考えている方」が該当します。


いつから始まるの?

  • 新ルールは 2025年10月1日以降の認定・確認から適用されます。
  • それ以前にさかのぼって認定される場合は、従来どおり「130万円未満」の基準が使われます。


どうして変わったの?

背景には「人手不足」と「就業調整」の問題があります。
これまでは「130万円を超えると扶養から外れるから働く時間を減らす」という調整が起きやすかったのですが、今回の見直しで若い世代が安心して働ける環境を整えることが狙いです。

収入の考え方はどうなる?

  • 判定は「今後1年間の見込み収入」で行います。
  • 例:アルバイトで月12万円稼ぐ → 12万×12か月=144万円 → 150万円未満なので扶養内。


注意しておきたいポイント

  • 23歳を迎える年からは、再び「130万円未満」の基準に戻ります。
  • 年収判定は「前年の実績」ではなく「これから1年間の見込み」で判断されるので、アルバイトを増やす際には注意が必要です。


まとめ

2025年10月から、19~23歳未満の扶養認定は150万円未満まで認められるようになります。
これは「若い世代が働きやすい環境を整える」ための国の支援策です。ご家庭では、お子さんのアルバイト収入や就労形態を確認しながら、扶養の範囲に収まるかどうかを一緒にチェックしておくと安心です。

参考資料
厚生労働省:19歳以上23歳未満の被扶養者に係る認定について



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小野田幸
㈱オゾンヘルスケアラボラトリー
株式会社オゾンヘルスケアラボラトリー所属のコンサルタント、健康経営エキスパートアドバイザー。 精神科病院、介護老人保健施設の管理栄養士を経て、現在は健康保険組合向けに保健事業アドバイスを行っている。
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