【食中毒】11月からの冬場はノロウイルスに注意しましょう!|Bonne Santé
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【食中毒】11月からの冬場はノロウイルスに注意しましょう!

11/25/2022
中川 八十彦

ノロウイルスの食中毒とは

この冬も引き続き、新型コロナ及びインフルエンザの感染対策を忘れずに行わなければなりませんが、食中毒にも気を付けましょう毎年11月から2月にかけての冬場は、ノロウイルスによる食中毒が多発しています。本記事では、ノロウイルスによる食中毒について、抑えておきたい基礎知識をまとめています。新型コロナやインフルエンザとは感染経路等が異なりますので、是非正しい知識を身に着けて予防しましょう。

病原体について

ノロウイルス(Norovirus)は球形をしたウイルスで、低温・低湿度を好みます。また、胃液程度の酸や、60℃程度の熱にも耐えます。

感染経路

接触感染や飛沫感染、空気感染が発生する場合もありますが、感染のほとんどは二枚貝などの汚染された食品を加熱不十分な状態で食べたことによる経口感染です。感染した人が調理などをして汚染された食品や、患者の便やおう吐物からの二次感染でも発生します。

潜伏期間

潜伏期間は24時間~48時間と言われています。

主な症状

主な症状は吐き気、おう吐、下痢、腹痛、37℃~38℃の発熱などです。無症状で済む方や、風邪のような症状で済む方もいますが、持病のある人や乳幼児、高齢者などは重症化する恐れがあります。

治療方法

現在、ノロウイルスに効果のある抗ウイルス剤やワクチンはありません。そのため、水分と栄養の補給を行う等の対症療法が行われます。脱水症状が深刻な場合には病院で点滴を行うなどの治療をします。


ノロウイルスを予防するには?

  • 感染の疑いあるときは、食品を直接取り扱う作業をしない。
  • 調理時の小まめな手洗いをしましょう。
  • 調理器具や食器は85℃以上の熱湯か、塩素消毒液を使って消毒する。
  • 二枚貝等は、中心温度85℃~90℃、90秒以上の加熱を行う。
  • おう吐物などの処理の際に二次感染しないように対策をする。二次感染対策の詳細は政府広報オンラインをご確認ください。


罹患したらどうする?

  • 二次感染を防ぐためにも、無理をして仕事や学校に行こうとせず医療機関に行き、医師の指示に従ってください。
  • 家族への二次感染を防ぐため、なるべく料理は行わないようにしましょう。
  • 症状が治まっても感染力があるので、しばらくは手洗いなどの予防を徹底しましょう。

豆知識

ノロウイルスの名前の由来

かつて、アメリカのオハイオ州ノーウォーク(Norwalk)の小学校でノロウイルスが原因とされる急性胃腸炎が集団発生したことがあり、そこからノロウイルス(Norovirus)が命名されました。

参考文献

政府広報オンライン ノロウイルスに要注意!感染経路と予防方法は?
厚生労働省 ノロウイルスに関するQ&A
首相官邸 ノロウイルス(感染性胃腸炎・食中毒)対策
国立感染症研究所 ノロウイルス感染症とは


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中川 八十彦
株式会社オゾンヘルスケアラボラトリー
株式会社オゾンヘルスケアラボラトリーのマネージングディレクター。 1995年、横浜生まれ。東京農業大学醸造科学科の学士課程を修め、菌類と日本酒の生化学的な理解を深めた。卒業論文は『古細菌の単離と系統解析』。その後、株式会社東芝デジタルソリューションを経て株式会社オゾンヘルスケアラボラトリーに入社。
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