WELLNESS

メリット沢山なお薬手帳、ちゃんと使っていますか?

2021/03/19
柳沼 伸幸

目次

お薬手帳とは

お薬手帳とはいつ、どこで、どんな薬を処方してもらったかを記録しておくことができる手帳です。医師、歯科医師、薬剤師が患者の薬歴を把握し、安全な処方や調剤を受けることができます。

お薬手帳は1993年に起きた「ソリブジン事件」という薬剤併用事故がきっかけで作られました。その後2011年3月11日の東日本大震災時にお薬手帳が役立った*1ことで、その重要性が見直されることになり、普及が急速に進められていくことになります。

意外と知らないお薬手帳のメリット

お薬手帳のメリットは処方薬の記録だけではありません。その他のメリットを以下にまとめましたので、

・処方薬だけでなく市販薬、サプリメントも管理できる

病院で処方される薬に加えて市販薬やサプリメントも、飲み合わせによって効果に影響することがあります。これらを記録することで薬剤師に管理してもらえます。

・副作用のリスクを減らせる

薬で副作用が起こったとき、お薬手帳に記入することで医師や薬剤師に副作用が起こった成分を避けた処方・調剤をしてもらえます。

・医療費が安くなることも

定期的に処方を受けている薬が残った場合、お薬手帳と一緒に持って行くことで医師と薬剤師が日数を調整し、もらう薬が減って費用を抑えられることがあります。

また、過去6カ月以内に行ったことのある薬局にお薬手帳を持って行くと薬代が安くなります。これはお薬手帳なしの場合「薬剤服用歴管理指導料」が530円かかるのに対して、持参した場合は410円になるためです。※自己負担額が3割の場合、実際に窓口で支払う金額は40円安くなります。

どこでもらえるの?

紙のお薬手帳は、全国の調剤薬局で無料でもらえます。また、パソコンやスマートフォンで利用できる電子版のお薬手帳のサービスもあります。電子版のお薬手帳には調剤の予約をして薬局での待ち時間を短縮できたり、服薬のスケジュールを登録してアラームを設定できたりなどの機能がありますので、自分にとって使いやすいものを選んで活用してください。

2021年10月からはマイナンバーカードのポータルサイトでも自分の薬剤情報を確認できるようになることが予定されています。現在マイナンバーカードは健康保険証としての利用も進められていますので、こちらについては別の記事で解説させていただきます。

お薬手帳を利用する上で注意したいことは、飲んでいるすべての薬を一冊で記録しないと意味がないということです。また、記録の漏れがないように、医療機関にかかるときは忘れずに携帯しましょう。

参考文献
*1)https://www.nichiyaku.or.jp/assets/uploads/activities/shinsai_techo.pdf


柳沼 伸幸
株式会社オゾンヘルスケアラボラトリー
株式会社オゾンヘルスケアラボラトリーのディレクター。編集プロダクション勤務を経て、株式会社オゾンヘルスケアラボラトリーに入社